発達障がいを疑う特徴5項目~乳幼児期~

我が家には双子の男の子(兄)・「わらピー」と女の子(妹)・「ゆでたまごちゃん」がいます。
*以降、ニックネームを使わせていただきます。
わらピーには、知的障がいと自閉症スペクトラム障がいがあり、ゆでたまごちゃんは定型発達児です。
ここでは、わらピーの発育に疑問を持った特徴についてまとめています。
定型発達児のゆでたまごちゃんの発育過程と比較しながら、我が家のケースについてお伝えします。

1:ミルクやオムツ以外で泣くことがあまりない
手がかからない/自己主張しない/痛みに鈍感

新生児期(出生~生後1か月)

ゆでたまごちゃん(双子の妹・定型発達児)

ゆでたまごちゃんはよく泣いていました。
新生児期はもちろん個人差はありますが、だいたい2~3時間おきに赤ちゃんは起きてミルクを飲みます。
セオリー通り、この頃のゆでたまごちゃんはきっちり2~3時間おきに泣いて起きていました。
飲み足りない時は、飲んだ1時間後でも泣いていました。
オムツも、少しでも濡れるとすぐに泣いて知らせてくれました。
また物音にもとても敏感で、少しの音でもすぐに起きていました。
この頃は、わらピーよりもゆでたまごちゃんの方がとっても手がかかりました。

わらピー(双子の兄・知的障害及び自閉症スペクトラム障がい児)

わらピーは新生児の頃からとにかく、よく眠る子でした。
一般によく知られている発達障害の子の眠りの特徴としては、とにかく眠らない、夜泣きがひどいなど、中々寝てくれない事が多いです。
わらピーはミルクを飲むと、新生児にもかかわらず、ほっとくと4~5時間寝る子でした。
双子育児の鉄則の一つに、どちらか一方が起きたらミルクの時間を合わせるため、もう片方も起こして、一緒にミルクを飲ませるようにと助産師さんから教わっていたので、できるだけゆでたまごちゃんが起きたタイミングで、わらピーも起こすようにしていました。
それに対して、わらピーからミルクを求めて泣いて起きてくることは、ほとんどありませんでした。
オムツでは、もちろんゆでたまごちゃんと同じように泣いて訴えてきましたが、ミルクとオムツ以外では、本当にぐずり泣きすることなく、よく眠る子でした。

乳児期(生後2か月~1歳)

ゆでたまごちゃん

この頃のゆでたまごちゃんは些細な事でもよく泣き、いっぱいアピールする子でした。
私がわらピーの方をかまっていると、「ウー、ウー」と低い声で威嚇することもしばしばありました(笑)
寝返りから返ってこれないときや、ずりバイをして壁にぶつかり戻ってこれない時などは、すぐに甲高い声でSOSを発していました。
どこかにぶつかったりこけたときには、これでもかというほど泣いて、知らせしてくれていました。

わらピー

新生児期からほとんど手のかからないわらピーは、その後1歳頃までなんの問題もなく育っていきました。
双子だったので、もしかしてわらピーだけだったら、もう少しわらピーの発達面において、気が付いていた部分もあったかもしれませんが、それ以上にゆでたまごちゃんの方に手がかかっていたので、気になりませんでした。
むしろ双子ちゃんって、片方が良く泣く子だったら、もう一方は空気を読んでおとなしいのかもしれない、なんて都市伝説的なものを信じていた節もあります(笑)

わらピーは、ただ泣かないだけではなく、自己主張もほとんどありませんでした
寝返りから返ってこれない、はいはいをしてどこかにはまって出てこれない時、泣いたり訴えたりすることもなく、ただただその場でもがいていました。
また、痛みにも鈍感で(これは今でもですが)、つかまり立ちや歩き出しの時期に、こけたり頭をぶつけたりしても、泣くことはほとんどありませんでした
逆に泣くときは、血が大量に出てしまっているときや、大きなたんこぶができているなど、結構大けがな事が多かったです。
なので、今でもけがをして、泣いたときは要注意です。

2:顔を合わせても、目が合わない

ゆでたまごちゃん

ゆでたまごちゃんは、私の問いかけにいつもよく反応して、目もめちゃくちゃ合っていました。
私がテレビを見ていたりしていると、私の目の前に顔をちかずけて、私を見て!!と言わんばかりの目力でアピールをしてきたりしました。

わらピー

顔を近ずけても目が合わない
わらピーは、赤ちゃんの頃はまだ目が合っていました。
でもどうやらこれは、赤ちゃん特有の反射機能で目が合っているだけだったようです。
1歳を過ぎたあたりから、顔を見合わせたり、私がわらピーに話しかけても、視線はいつも斜め上やら私の後ろの方やら、明後日の方向を見ていました
これは、脳の認知機能の遅れか障がいの為に、他者の認識ができていない事が原因だそうです。

3:名前を呼んでも振り返らない

ゆでたまごちゃん

定型発達児のゆでたまごちゃんはというと、どんなに遠くからでも、自分の名前が聞こえると振り返って、「アー、ウウウー」と、なん語(赤ちゃん特有の言葉にならない擬音語のようなもの。)で答えてくれました。
声で反応するだけでなく、私の目もしっかり見てくれていました。

わらピー

赤ちゃんでも、毎日話かけられるママの声や、なんとなく自分の事を呼んでいるというのはわかるようで、名前を呼ぶと少なからず何かしらの反応があります。
でもわらピーの場合は、呼びかけてもただただニコニコしているだけ
それだけでめちゃくちゃ可愛かったのですが、特に何か反応があるというわけではなく、私の顔を見て天使の微笑みを浮かべているだけでした。
1歳前後になると、言われている事の理解も少しずつ進んでくるので、自分の名前くらいはわかるようになります。
でもわらピーは、少し離れたところから名前を呼んだ時、真後ろから名前を呼んだ時でさえ、振り返る事は一切ありませんでした
自分の名前を認識できていない、理解できていないといった様子でした。

4:指差しがない

ゆでたまごちゃん

1歳頃になると、何か欲しいものだったり、自分がみて欲しい方向だったり、何かを発見したときなどに指差しをします。
ゆでたまごちゃんも、「あー!ぶーぶー!!」とか「わんわん、ああー」などと、なん語を添えてよく指差しをしていました。

わらピー

わらピーは、この指差しが全くありませんでした。何か欲しいものがあると、私の手を指差し棒の代わりに使って、その方向をさしていました。(クレーン現象といいます)
自分で指差しをすることはまずなく、常に私の手を引っ張って、見て欲しい方向に私の手を持っていっていました。
定型発達のこどもでも、言葉が出ていない1歳半くらいまでのこどもなら、クレーン現象はあります。
しかしわらピーの場合は、指差しをする気配がまったくなくて、ゆでたまごちゃんや、上のお兄ちゃんの時と比べて、あれ?と疑問に思っていました。

5:1歳になっても発語がない

ゆでたまごちゃん

生まれた病院での1歳検診の時には、なん語をいくつか話していました。
例えば、まんま、ねんね、わんわん、ブーブーなどです。
一般的に、女の子は男の子に比べて脳の言語分野の発達が早いとされていて、言葉が出るのも早いと言われています。(あくまでも、平均的なお話ですが)
ゆでたまごちゃんも、なん語を喋る前から、泣いたり笑ったり、あーあーとよく声を出していたりと、よくお喋りしていました。
1歳を過ぎてから、なん語を話していたかと思うと、単語を発するようになり、1歳半を過ぎる頃には、色々な単語を話せるようになっていました。
ゆでたまごちゃんの場合は、女の子でかつお兄ちゃんがいたこともあり、一般的な赤ちゃんよりも早かったです。

わらピー

わらピーは、なん語はおろか、発声も少なかったです。
赤ちゃんの頃から、声をあげて泣いたり、自己主張することも少なかったのもありますが、1歳の検診の時には、病院の先生がいう「発語」は全くありませんでした。(ちなみに、今でも発語はまだ2つしかありません。)
私も、病院の先生に指摘されるまで気にしたことはありませんでしたが、ゆでたまごちゃんが発していたような、まんま、ブーブーなどのなん語すら、何も出ていませんでした。

まとめ

いかがだったでしょうか。
私がわらピーの発育状況に疑問をもった特徴を5つご紹介致しました。
これらはあくまで我が家のケースですが、他にも自閉症児や知的障がい児にみられる特徴はあります。
また、これらの特徴があるからといって、我が子がすぐに発達障がいだ!となる訳でもありません。
もしお子さんの発達に気になる点があり、病院で検査をうけてみたいなとお考えの方は、こちらをご覧ください。
発達障がいの診断に至るまでに、受けてきた4つの検査

むやみに不安になったり、焦る事はありませんが、早期に我が子の特徴に気が付いて、適切な対応や療育を受けることは、こどもだけでなく親にとっても、とても大きなメリットがあります。
少しでも我が家のケースが参考になれば幸いです。