昨今、発達障がいをもつこども達の数の増加傾向に伴い、いわゆる療育サービスを提供する事業所の数も右肩上がりです。
国としての事業所整備の後押しのおかげもあり、近年では多種多様な療育サービスを提供する事業所がたくさんあります。
そんな中、我が子の特性にあった療育とは具体的にどういったものがあるのか、悩まれるママさんも多いのではないでしょうか。
かくいう私もたくさんある事業所の中から、どの事業所が自分のこどもに合っているのか、どういう基準で事業所を選んだらよいのか、悩みました。
このページでは、実際にわらピーが利用してきたものを中心に、具体的な療育の種類を、オススメするポイントと併せてご紹介します。
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1:児童発達支援事業と放課後等デイサービスとの違い
実際に療育に通う事になった時に、児童発達支援事業なのか放課後等デイサービスなのか、どちらかを選択して各事業所と契約をします。
この2つの事業形態の違いについてそれぞれ説明していきたいと思います。
児童発達支援事業とは
まず、児童発達支援事業とは、就学前の6歳未満迄のこどもが受けられる療育サービスの事です。
児童発達支援事業を提供している場所としては、大きく分けて2つあります。
1つは、各自治体が運営している児童発達支援センターです。
ここでは、障がいのあるこどもへの療育サービスの提供はもちろん、発達検査や親への支援(こどもへの関わり方を学べるペアレントトレーニングなど)、地域の保育園やこども園、幼稚園などへの支援のアドバイスなど、障がいのあるこどもとその親が総合的に支援を受けられる場所となっています。
2つ目は、児童発達支援事業所です。
こちらは、民間事業者によって運営されていることが多く、各地域に事業所があり、それぞれの障がいの特性に応じた様々な療育プログラム、支援事業、福祉サービスなどを提供しています。
一般的に、「療育に通っている」という場合は、こちらの事を指すことが多いです。
児童発達支援事業は、心身の基本的成長を促したり、基本的な生活力(排せつ、着替え、一人で食事をするなど)や社会性(他のお友達と遊ぶ、ルールを理解するなど)、コミュニケーション力(自己主張をする、他者の言っている事を理解する、双方向の会話ができるなど)を身に着けることを目標に置いています。
現在児童発達支援事業は、2019年の幼保無償化に伴い、無償化の対象となりました。
それまで、保護者負担が1割だったのですが、2019年以降は、各家庭の所得やこどもの人数に関係なく、3歳~6歳未満の子供は、無料でサービスを受けられるようになりました。
更なる詳しい説明をご覧になりたい方は、以下のURLを参照なさってください。
☆児童発達支援事業とは:https://h-navi.jp/column/article/35025516
放課後等デイサービスとは
放課後等デイサービスとは、障がいのある就学児童(小学生・中学生・高校生)6歳~18歳までのこどもが、学校が終わった後の放課後や、長期休暇(夏休み・冬休み・春休み)の際に利用することができる施設の事です。
こちらの施設の目的は、児童発達支援事業と同じで、生活能力や社会能力の向上を目指し、そのために様々な方法でこども達にアプローチしていきます。
児童発達支援事業が親子で通う所が多いのに対し、放課後等デイサービスでは、こどものみで通う所が多いです。
療育内容によって、その利用形態は様々です。
放課後等デイサービスの利用料金についてですが、保護者は利用料金の1割負担でサービスを利用することができます。
児童発達支援事業が無償であったのに対し、放課後デイサービスからは、1割分の料金を支払う必要があります。
我が家が住んでいる自治体では、月の利用料金に関して、所得に応じて月額の保護者負担の上限金額が決められています。
月の利用回数に関わらず、月額4600円か37200円までかの2つの上限金額が設定されています。
つまり、どれだけ利用しても、月額4600円か37200円以上は支払わなくてよいという事です。
もちろん、利用回数が少なければ、上限金額までいくことはく、上限金額以内の料金を支払う事になります。
更なる詳しい説明をご覧になりたい方は、以下のURLをご参照ください。
放課後等デイサービスとは:https://h-navi.jp/column/article/35025515
2:療育サービスの種類
児童発達支援センター及び児童発達支援事業所、そして放課後等デイサービスは、その療育内容はおおむね同じ事が多いので、ここでは大きなくくりの”療育”として、その種類についてご紹介していきます。
ここでは、実際にわらピーが利用していた、また現在利用している療育サービスや、わらピーのお友達が実際に利用したことのある療育サービス等に絞って、ご紹介いたします。
①児童発達支援センターにおける親子療育教室
療育概要
私の住んでいる市では、1歳半から3歳までのこどもが通う事のできる親子療育教室です。
わらピーと私が通っていた教室は、通称”くれよん教室”と呼ばれていました。
わらピーは2歳半~3歳までの約1年半の間、通いました。
私達が通っていた教室は、週2回、午前中の10時半から12時頃までの約1時間半くらいでした。
年齢によって、更にクラスが2つに分けられていて、曜日や時間もそれぞれクラスで違っていました。
先生の数は、1クラス、定員約15人くらいに4,5人の先生です。
なので、11人の先生が約3人のこどもを担当する感じです。
クラスの流れ
教室は、クラスが始まる30分前から開いていました。
まず、教室に到着して出席カードにシールをはって、受付の先生に渡します。
出席カード提出時に、先生と目と目を合わせての挨拶をします。
次に名札をもらって、服の目立つところに着けます。
わらピーは、自分の目につく胸の所にはつけられなかったので、背中のわらピーが気が付かないところに名札を付けていました。
それが終わると、教室が始まるまでの間、用意してあるおもちゃや本など、好きなもので遊びます。
親はこどもを遊ばせながら、先生とお話をして、我が子の様子だったり、悩んでいることだったりを相談することができます。
教室が始まると、出席が取られます。
ひとりひとり先生に名前を呼ばれて返事をする練習です。
出欠の後は、今月のお歌に合わせて体操をします。
親子で輪になって、今月の歌の音楽に合わせて体操をします。
体操の次は、親子でふれあい遊びです。
抱っこをしたり、ベビーマッサージをしたり、とにかく親子で肌と肌を触れ合って、こどもに愛着形成を促すような遊びをたくさんします。
ふれあい遊びの次は、よーいドン!の合図で教室の壁から壁まで全力疾走します。
この後、いったん休憩をはさみます。
休憩が明けたら、次は、あらかじめ決められているその日の活動をします。
その活動は、お絵かき、工作、リトミック、サーキット遊び、季節の遊び、園庭遊び、お散歩、プール、屋上遊具の遊び、シャボン玉、楽器遊びなど、様々あります。
どの活動も、日常生活によくある遊びで、それらの遊びをすることが中々難しいこども達へ、少しでも慣れてもらったり、興味をもってもらったりすることを狙いとしています。
また親も、実際の活動を通して、こどもへの関わり方や声のかけ方などを一緒に学んでいきます。
オススメするポイント
わらピーが発達障がいとの診断を受けて、初めて通ったのがこのくれよん親子療育教室でした。
どんな施設があるか全くわからなかったので、とりあえず住んでいる自治体が運営している療育教室の門をたたきました。
私自身がまだ、わらピーの障害を完全に受容できていない頃で、どいう風にわらピーに接していいのかほとんどわからない時期に通っていました。
オススメポイントとしては、まず経験豊富な先生方に色々とぶっちゃけて相談できることです。
発達障がいのこどもを育てる上で一番大変なのが、どうしていいかわからないという事です。
先生方は、色んなこども達を見てきているので、多種多様なアドバイスを受けることができます。
また、そのアドバイスを実際にこどもと触れ合いながら、実践方法を学ぶことができます。
もうひとつのオススメポイントは、同じ境遇の子育て同志、ママ友ができることです。
発達障がいをもつこどもを育てていて、とても辛いのは孤独感です。
なかなか、定型発達のこどもを育てている一般のママ友には相談しずらかったり、共感を得られにくいなどで、自分一人で抱え込んでいってしまいがちです。
でも、ここで我が子以外の色々な特性をもったお子さんやママ達と知り合う事で、心強く思えたり、悩みを共有したり、ただ話をするだけでもとてもすっきりします。
②児童発達支援センターにおける親子・単独通所サービス
療育概要
通所サービスとは、親子もしくはこども単独で施設に通所をして、施設で様々な活動をします。
イメージとして、幼稚園での生活のようなものをイメージしてもらうとわかりやすいかと思います。
親子通園と単独通園ではやる内容はほぼ同じなので、一緒に説明させて頂きます。
また、単独通園のこどもも最初の約3カ月は親と一緒に通園します。
わらピーは年少さんの年度に、単独通園で1年間通いました。
1クラス8人定員で、先生は3人担任制です。
通園方法は施設が運行するバスか、徒歩や自転車などでの自主通園です。
1日の流れ
登園すると、靴と靴下を脱いで、自分のマークが書いてある靴箱へ入れます。
その後、自分のクラスの部屋に入って用意をします。
自分のロッカーには、こどもが視覚的にわかりやすいように、こどもそれぞに決めらたマークのシールが貼ってあります。
自分のロッカーにカバンや着替えなどをいれて、出席ノート、タオル、コップなどを用意されたかごに入れたり、自分のマークが貼られたフックにかけたりします。
一連の用意が終わると、用意されているおもちゃや本などで、朝の会が始まるまで遊びます。
親はこの時間に(親子通園や単独通園の初めの3か月間)、先生方にこどもの様子や日常生活の困りごとについての相談などをすることができます。
朝の会ではまず、朝の歌を歌います。
次にパペットを使って、こども達一人一人の目を見ながら、名前を呼んで出欠を取っていきます。
名前を呼ばれたときに、先生から出席ノートを渡してももらって、その日の日付けの所にシールを貼ります。
出欠を取り終わると、1日の予定の確認をします。
この予定表は、それぞれの活動する内容を写真カードにして、順番に並べてあります。
その写真カードを1つずつ指で指さしながら、こども達と予定を確認します。
予定を確認したら、お茶タイムです。
自分のコップをかごからが取ってきて、先生にお茶を入れてもらい、みんなで飲みます。
お茶の後は、トイレタイムです。
朝の会はこれでおしまいです。
朝の会が終わると、次は朝の体操です。
今月の歌に合わせて体操をします。
朝の体操が終わると、その日の午前の活動をします。
この活動内容は、くれよん親子教室と同じようなもので、年齢に応じて先生がカリキュラムを組んでくださっています。
午前の活動が終わると、トイレタイムです。
午前の活動が終わると、給食の時間です。
先生方が配膳の用意をしている間、こども達はパーテーションで仕切られたスペースで、おもちゃや本などで遊びながら待ちます。
わらピーの通っていた施設では、月一回のお弁当日以外は完全給食で、施設で給食を作ってくれていました。
なので、作り立ての温かいご飯を食べることができました。
給食を食べ終わると、自分で食器類をかたずけ、椅子をかたずけ、歯磨きをしてトイレに行きます。
全て終わると、お着替えをして、リラックスタイムです。
好きなおもちゃやふれあい遊びなどをして過ごします。
給食の後は、午後の活動の時間です。
これも午前の活動と同じで、あらかじめ先生が組んでくださったカリキュラムに沿って活動します。
午後の活動が終わるとお帰りの時間です。
自分のコップ・歯ブラシ・タオル・汚れものなどを回収してカバンに詰め、出席ノートもかごから取ってきて自分のカバンに入れます。
お帰りの支度が終わったこどもから、用意された椅子に座って、クラス全員が用意できるのを待ちます。
全員揃ったら、帰りの会です。
その日やったことをひとつずつ、写真カードを裏返しにして、視覚的にやりました、終わりましたがこどもたちにわかるようにします。
次に絵本タイムです。
先生が今月の絵本をよんでくれたあと、帰りの歌を歌って、さようならをします。
オススメするポイント
わらピーはこの通所生活で、生活力(身辺自立、排せつなど)がだいぶ身に付きました。
一つ一つの事が、とても細かいところまで工夫されており、障がいの特性に応じてプロである先生が手厚くサポートをしてくださり、一つ一つ着実に積み重ねていく事ができました。
オススメする点として、お着替え、トイレ、靴を履く、歯磨きをする、一人でごはんを食べられる、簡単な指示を理解する(例:カバン持ってきてーなど)など基本的な生活動作がまだできないお子さんには、これ以上ない環境ではないかと思います。
こどもにとってはもちろん、親にとっても、家でできる事やこどもへのアプローチの仕方などを実践形式で学ぶことができ、本当に学びの多い一年でした。
また、親子教室の時よりもさらに、ママ友同士の結束力は固く、先生方との絆や信頼関係はとても強いものでした。
一生忘れられないといっても過言ではないほどの多くの学び、成長、経験をさせてもらいました。
幼稚園やこども園で、ひとりで園生活をやっていけるかどうか不安なお子さんには、特におすすめする療育サービスです。
③個別療育
わらピーは、単独通園を卒園して、年中・年長の年度は地域のこども園に通いました。
個別療育は、地域のこども園に通い出してから、通い始めた民間事業所の一つです。
小学生になった現在でも、通っています。
療育概要
基本的には、先生と机を挟んで椅子に向かい合わせに座って、様々な机上課題を行います。
週1回、50分の授業で、40分間が先生とわらピーとの個別療育、残り10分間は私と先生とで、その日の療育の振り返りタイムです。
親は40分の授業の間、教室にあるタブレット端末で、教室の様子をモニタリングすることができます。
各教室には、カメラが設置されており、授業風景をリアルタイムでタブレット越しに見ることができます。
クラスの流れ
課題の内容は、OT(作業療法)的アプローチや、ST(言語聴覚)的アプローチ、臨床心理的アプローチ、模倣課題、認知課題、ひらがな学習、SSTトレーニングなど、多岐にわたります。
担当の先生が、それぞれのお子さんの支援計画に基ずいて、授業プログラムを組んでくださいます。
手先が不器用なわらピーは、お箸の持ち方やスプーン・フォークの使い方をマスターするために、おはじきを小さい穴に入れるプットイン課題や紐通し、色や単語のマッチング課題など様々な課題をやっています。
今は、ひらがなが大好きなので、ひらがなと絵カードの単語を合わせるマッチング課題をやって、理解できる単語の積み増しをやっています。
他にも、手元を”見る”という事が苦手なので、なぞり書きや、のり・ハサミを使った工作課題などもやっています。
オススメするポイント
個別療育の最大の魅力は、なんといってもマンツーマンで先生が付いてくれるところ。
我が子の苦手なところを、集中的にみてもらう事ができます。
特に、集団生活だと先生の指示が中々入りにくくて、こども園や小学校などでの活動にほとんど参加できないようなお子さんにとっては、目の前に先生がいるので、一つ一つの指示が明確に入りやすいですし、その中で色々な活動にチャレンジしやすいと思います。
また、わらピーが通っている事業所のように、授業風景をモニタリングできると、親も安心感がありますし、授業内容をこども園や学校、家庭で活かすことができます。
個別療育に通い出した頃のわらピーは、椅子に座っていることが中々できずに、終始泣きっぱなしで40分間が終わってしまう事もよくありました。
それでも、通い続けるうちに、少しずつ椅子に座っていられる時間も長くなり机上課題もできるようになってきました。
最初は、わらピーには、この個別療育はあっていないのかも?と思って悩んでいたこともありましたが、気長に続けていくと少しずつできるようになっていきました。
なので、初めからうまくいくことはあまり期待せずに、長い目で見守ってあげるといいかなと思います。
④小集団療育
こちらも、民間事業者の施設です。
いわゆる、”放課後デイ”と呼ばれる療育サービスです。
わらピーは、年中さんの年度から通っていて、現在も通っています。
療育概要
こちらは、こどもの通っている園や学校などに、施設の方が車で迎えに行ってくださり、施設で過ごした後、車で自宅まで送り届けてくださいます。
送迎を行っていない事業所ももちろんありますが、わらピーの通っている事業所さんは、利用する日は車で送迎を行ってくれています。
この事業所を利用する日は、わらピーを園や学校まで迎えに行かなくていいので、私にとっては負担が減り、とても助かっています。
療育内容ですが、利用する事業所によって様々な活動を行っています。
わらピーの通っている事業所さんでの流れをご紹介します。
クラスの流れ
学校が終わった後、学校まで車で職員の方が迎えに来てくださいます。
車で事業所に到着した後、出席ノートを提出かごに入れて、自分の持ち物をロッカーにかたずけます。
その後、集団での療育を行います。
この時にやる内容は、OT的な体を大きく使った粗大運動や、リトミック、SST的なごっこ遊びなどなど。
少人数で行う事で、周りとの関わり方も同時に学んでいく事が出来ます。
長期休暇中は、朝から自宅に迎えに来てくださり、事業所で、クッキングを通しての食育活動をしたりプール遊びをしたりもします。
また、SST的な取り組みとして、近くのスーパーへのお買い物体験、電車に乗って少し大きな公園への遠足などもやっています。
集団で活動を行ったあと、おやつタイムです。
みんなでおやつを準備し、一緒にいただきますをして、おやつを食べます。
おやつタイムの後は、一人ずつ取り出しての個別療育の時間があります。
わらピーは、主に運筆練習やひらがなのプリント学習、おはじきなどを使っての微細運動トレーニングをしてもらっています。
その子に応じたそれぞれの個別メニューを先生がマンツーマンで行います。
小学生以上は、宿題を先生と一緒にやっているお子さんもいます。
取り出しの個別療育を行っている間、他のこどもたちはおもちゃや本などで、リラックスタイムです。
取り出しの個別療育が終わると、帰りの時間までは自由に遊ぶ時間となります。
帰りの時間になると、帰りの用意をして車に乗って、順番に自宅へ送ってもらいます。
オススメするポイント
なんといっても、様々な活動をおこなってくれるところが魅力かなと思います。
普段、わらピーを連れての買い物や、公共交通機関を使っての移動を避けがちな我が家にとっては、お買い物体験や遠足、また食育活動でのクッキングなどは、なかなか経験させてあげられないので、とても貴重な機会になっていると思っています。
また、小集団で異年齢の様々な特性をもったお友達とのかかわりも、わらピーにとっていい刺激になっていると感じています。
集団の規模が大きいと、わらピーはどうしても他者への認識が薄くなりがちで、その中に入っていく事はおろか、出ていって、一人で過ごそうとしてしまいます。
でも集団の規模が小さいので、他者への認識もしっかりと持つことができ、その中でやり取りを学んでいく事ができ、それが園や学校生活にも活かされているなと思います。
また、親の私にとっても、送迎の負担がなく、長期休暇の間も朝から夕方まで一日預かってもらえるので、リフレッシュになり、他の兄弟の予定や自分の予定も入れられるようになりました。
障がいのあるこどもを育てていると、どうしてもずっとかかりっきりになってしまい、他の兄弟の事にまで手が回らなかったり、自分の時間を持つこともとても難しいです。
どこかで、障がいのあるこどもと一定時間離れる時間をもつことも、とても大事だなと思います。
そういう意味でも、小集団の送迎付きの療育はとてもありがたいなと思っています。
⑤マンツーマンでのプール療育
わらピーは、水が大好きで、プールはとっても大好きです。
私たちが住んでいる市で、初めてプール療育をしてくださる事業所さんが約2年前にオープンしました。
現在、市内唯一のプール療育に、年中さんの終わり頃から通い出し、現在も通っています。
療育概要
わらピーが通っている事業所さんでは、月に利用できる回数が1人3回までと決められています。
わらピーのような発達障がいのこどもたちは、水が大好きな子が多くいます。
でも、一般のスイミングスクールに通うのは中々ハードルが高く、安全面が確保できないなどを理由に、入会申し込みをしても、はっきりと断られるケースも少なくありません。
そこで、そういったこども達のニーズにこたえるために、1人でも多くのこどもたちが利用できるようにと、上限回数が決められています。
毎月1日より翌月の利用日の予約受付が開始されるので、電話やメールなどで申し込みをし、先着順で利用予定日が決まります。
クラスの流れ
プールは市民プールの幼児用プールや、フリー遊泳コースを利用します。
利用時間は、お着替えの時間に20分、プール入水時間は40分の、合計1時間です。
先生は、1人のこどもに1人の先生がマンツーマンでついてくれます。
市民プールの受付のところでバイバイをし、その日の担当の先生とこどもだけで更衣室へ行って、お着替えをし、そのままプールへ行きます。
わらピーは男の子なので、男の先生の担当が多いですが、女の先生の担当の時は、他のお子さんの担当の男の先生と一緒に更衣室へ行って着替えて、プールサイドで担当の先生に引き渡してもらいます。
わらピーは、自由気ままに魚のように泳ぐのが大好きです。
私としては、少しでも泳法を身につけてくれたらな、思っているのですが(笑)
最初は水になれるために、水の中にボールや輪っかを投げ入れて取ってくる、という遊びをやったり、水に浮かんだり思いっきり水の中にジャンプして投げ入れてもらったりと、遊びメインでした。
ここでは、水中でも先生の指示を聞けるようになることや、水への抵抗をなくすことを目的としています。
慣れてくると、ビート板やヘルパーを使ってバタ足の練習などをします。
わらピーは、今この段階です。
それぞれのお子さんのレベルや目標に合わせて、マンツーマンで先生が教えてくださいます。
おしまいの時間になると、プールからあがり、お着替えをして受付まで迎えに行きます。
そこで、先生からこどもを引き取り、簡単に今日のレッスンの振り返りを行います。
オススメするポイント
なんといっても、プールをマンツーマンで教えてもらえる点が魅力です。
プール教室に通いたいんだけど、集団では難しいというお子さんや、水がとても苦手で、というお子さんでも安心して利用できます。
それぞれの事情や特性に合わせてレッスンの内容も考えてくれているので、その子のペースに応じて上達を図っていく事が出来ます。
⑥個別のスポーツ療育
わらピーは通ったことがないのですが、発達障がいをもつお子さんは通っている子が多いのが個別の運動療育です。
発達障がいをもったお子さんは、体の筋肉が未熟な事が多く、そのせいで日常生活に支障をきたすことが多くあります。
そういった面にアプローチするのが運動療育です。
運動療育では、いわゆるOT(作業療法士)やPT(理学療法士)による、粗大運動(体を大きく使う運動)や、感覚統合療法を行っているところが多いです。
療育概要
大きなブランコやバランスボール、マット運動、サーキット運動など体の感覚や筋肉を大きく使うメニューが用意されています。
わらピー個人としては、スポーツ療育には通ったことがないのですが、プール教室が市の施設の都合で使えなかったときに、代わりにスポーツ療育に何度か行ったことがあります。
*わらピーの通っているプール療育の事業所さんは、もともとスポーツ療育を運営されている事業所さんだったため、プールの振り替えで何度か利用させてもらいました。
クライミングや鉄棒、スラックライン、トランポリンなど、体のバランス感覚や体感を鍛えるメニューが中心となります。
体感やバランス感覚を養う事で、公園での遊具遊びができるようになったり、椅子にきちんとした姿勢で座り続けられるようになったり、食事の際にきちんと食器を使えるようになったりと、効果は多岐にわたります。
運動療育は人気がたかく、どこもいっぱいなので、週〇回と回数が決められていたり、クール制(例:1人1クール:10回を最大2クールまで)などを採っている事業所さんも多いです。
オススメするポイント
運動療育は、遊びがメインです。
なので、この療育が嫌だ―!!というお子さんは、ほとんどいません。
何よりもこどもが楽しんで通えるのが最大の魅力です。
また、障がいがあるこども達は、公園に行っても、人が多いと遊具の方へ入っていけなかったり、滑り台やブランコなどの順番を守れなかったり、ひとたび遊びだすと他のお友達に交代することが難しかったりと、遊具でのびのび遊ぶという事が難しい場面が多いです。
幼児期の遊具遊びは適正な心身の成長には欠かすことができず、とても大事なものです。
思いっきり遊ばせたいけど、中々そういった事が出来ないというお子さんにとっては、運動療育はとても嬉しいものです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
わらピーが今までに通ってきたものを中心に6つの療育サービスについてご紹介しました。
*療育に通うためには、受給者証が必要です。
受給者証の申請・取得についての詳しい説明はこちらをご覧下さい。
→発達障がいと診断を受けた!!手始めにまずやるべき3項目
上記に挙げたも以外にも、様々な療育サービスがあります。
インターネットで気になる療育サービスについて調べてみて、少しでも気になるところがあれば、ぜひ気軽に問い合わせてみてください。
新しい施設や新しい療育サービスなども続々と出てきていますので、こまめにリサーチをしていきましょう!
まだ一度も療育サービスを利用されたことが無い方でも、習い事や学童感覚で、気軽に問い合わせ、利用を始めてみてくださいね!!